大野木理絵さん 兵庫県在住
二人の子の母をしています。娘と四年後に生まれた息子です。
娘は、普通に親の言う事を聞いて育ってくれました。
息子は、「なんで、みんなと違うのかな?」という思いが、2歳から毎日、いえ、一日中ありました。初めは、上の子が女の子だから、余計に男の子は活発に感じるのか…、男の子とはそういうものなんだ、と自分に言い聞かせていました。
それでも、規則を守ることが当たり前、周りと同じ事をするのが良し、として育ってきた私にとっては、二人目の子育てはとてもとても大変な事でした。両親や幼稚園の先生方、お稽古の先生に支えて頂きながら、少しずつ成長していたものの、不安でいっぱいでした。
自分でも何か学んでいこうと、やっと思えた時に『発達支援コーチ』のホームページに出逢いました。子供の為に何かプラスになるなら!と思って受け始めた講座でした。
出来ない事は出来るように噛み砕いて訓練する、という私の固定概念を見事に変えてくれました。出来るようになる為の土台作りを教えて頂いたのです。周りと同じものを見る事が大切、と思っていた私の固定観念をやさしく変えてくれました。成長する為の環境づくりを教えて頂いたのです。
すると、どうでしょうか。びっくりするほど、成長のスピードが速くなっていきました。普通に育っていると思ってたはずの娘の表情も豊かになってきました。
今はおかげさまで、出来ない事への憂いより、出来るようになる為への道のりを共に楽しんでいます。
近所の子供と遊ぶ時に、子供の母としての参加ではなく、一緒に遊ぶようになったので、普段すれ違うと「おともだち」として手をふってくれます。
高学年の男の子が道ですれ違うと「おぅっ!」と言ってくれるようになりました。
「うちの子、~が出来ないのよね」「うちの子、すぐ~するんだよね」母親同士の会話で聞く話です。母もストレスでしょうが、子供の側も「それが出来たら苦労せん!」といった所でしょうか。そんな身近にあるような悩みを聞きながら、共に成長していくパートナーを目指しています。
今朝は「僕は学校へ一人で行きたい」と言いました。理由を尋ねると、「風が気持ちいいんだ、空には鳥が飛んでるんだ」と嬉しそうに話してくれました。それを教えてくれる息子にほっこりさせてもらいながら、「車に気をつけてね」と送り出しました。